トピックス 2001年 1月号


「エムケーシー経営者だより」
リスクマネジメントシリーズ(210)
不況下の経営改善策

 世界的デフレ圧力により、日本経済の今年の予想は、景気が失速するリスクの方が多いように予想されます。企業の倒産増と更に政治不安からの株価の下落も予想されます。
 一方、海外(韓国等)の経済の失速、半導体市況の低迷、ユーロ安、円安、原油高と、経済の悪い要因が数え切れない程上げられます。しかし、この不況下でも逆に利益を増大させる企業も有ります。その改善策如何によって生き返る中小企業もでてきていますので、改善策の具体例を記述させて戴きます。

1.少数精鋭と在庫少量主義
 技術革新の度合は、IT革命の普及で日進月歩早くなって来ています。一方デフレ現象で、商品の数量効果を期待して収益を上げられません。そのため、人件費の節約と在庫管理を出来るだけ単純化する事が重要です。
 社会保険料の負担は、益々企業にとって重荷になっています。右肩下りの時代に、大企業でも社会保険料の負担と健康保険組合の大部分が赤字になり、人間のリストラで大変です。
「そごう」の倒産、ダイエーの不況も、社会保険の負担がその要因の一つと考えられます。
パートの人達までも負担しなければならなくなっているのですから、大企業では人員の大幅カットがなされています。企業収益を上げるには、どうしても少人数で何事も処理すべきです。多忙時は臨時のパートに依存します。企業経営は、現在の労働基準法等の制度では収益を出す事は出来ません。人員の削減と優秀な人材をフル稼働させ、合理化しなければ低賃金の海外労働力に到底競争出来ません。在庫についても、企業サイドの技術水準が高ければ、受注時に納品日を指定するシステムに変化させれば、在庫を常に0にする事も可能になります。商品や製造部品は、益々細分化され、500品種や1000種にもなっています。それを指定した時間に納品出来るシステムも出来、Eビジネスの発展により、各業種で大幅に変化して来ています。そのシステムに乗れるか乗れないかで、企業の明暗が顕著に変っています。

 2.Eビジネスの進化により大幅に改善された業種
 文房具店や中古自動車店、化粧品店、電気店などは、在庫がほとんど無い店でも商売が可能になって来ています。先日まで赤字経営であった文房具店が、アスクル(文具、事務器、食料品取扱卸会社)に加入した事により、店売りは無くても、FAXやインターネットで御客から注文を受付け、アスクルに連絡するだけで、販売量が増加しています。
従来は、店売りのみの売上だったのが、在俸が全然無くとも販売量が増加し、逆に利益が出て来ています。このようなビジネスが上記の業種にも及び、そのネットワークに参加した企業が、この不況下でも延びています。