トピックス 2001年 7月号


「エムケーシー経営者だより」
リスクマネジメントシリーズ(216)
高齢者医療の要介護認定とは?

 高齢者医療の負担が益々上昇するのを押える事が目的で介護保険が設定され、各市町村で独身ケアマネジャーを選任し、そのケアマネジャーが各老人と面接し、介護度合を認定するのが要介護認定です。従来は医者が一切を査定し、健康保険の診察点数により診療報酬が支払われていました。それが介護保険が出来た事により、その介護の請求は老人が居住する市町村より支払われる事になります。その結果、要介護認定が例えば要介護1だとしますと、介護サービスは1ヶ月17万5千400円までは受けられますが、それ以上となると自費でサービスを受けなければなりません。又、その介護サービスを受ける場合でもその報酬の1割は老人が支払わねばなりませんので、従来の健康保険では70才以上は全額無料であったものが、逆に介護保険が出来たため、負担が増加したといわれているのはこの事由からです。
 この制度が利用されてもまだ健康保険が赤字だと発表されていますから、これからの高齢者医療抑制のため、もっと負担が増加するものと予想されます。参考までに、東京都の要介護認定の基準を掲載します。

要介護認定

本人の心身の状態により、6つのランクに分けて設定されます。ランクごとにサービスを利用できる月額の費用ガ決められています。自己負担はサービス費用の1割です。
(介護保険の給付は、基本的に現金ではなく、サービスの提供です。)
要介護認定の基準・在宅サービスの利用事例(標準サービス利用例)
状態区分
認定の基準
サービスの利用事例
月額(特別区)
要 支 援
要介護状態ではないが、社会生活
の上で一部介助が必要な場合や、
失われた能力を取り戻すような支
援が必要な場合等
機能訓繰の必要性があるので、
週2回の通所リバビリテーショ
ン利用
64,300円
要介護l
立ち上がり・歩行等に不安定さが
みられ、排泄・入浴等に部分的介
助を要する
毎日何らかのサービス利用
175,400円
要介護2
立ち上がり・歩行等が自力ではで
きない場合が多く、排泄・入浴等
に部分的または全介助を要する
週3回の通所リハビリ・通所介
護を含め毎日サービス利用
205,800円
要介護3
立ち上がり・歩行等が自力ではで
きず、排泄・入浴等に全面的な介
助を要する
巡回訪問介護を含めl日2回の
サービス利用、医療依存度が高
い場合週3回の訪問看護、痴呆
は週4回の通所リハビリ・通所
介護を含め毎日サービス利用
283,200円
要介護4
日常生活を行う能力がかなり低下
しており、全面的な介護が必要な
場合が多い。尿意・便意がみられ
なくなる場合もある
早朝(または夜間)の巡回訪問
介護含め1日2〜3回のサービス
利用、医療依存度が高い場合週
3回の訪問看護、痴呆では週5回
の通所リハビリ・通所介護を含
め、毎日サービス利用
323,900円
要介護5
日常生活を行う能力が著しく低下
しており、全面的な介護が必要で
ある。意思の伝達がほとんどまた
は全くできない場合が多い
早朝夜間の巡回訪問介護含め1
日3〜4回のサービス利用、医療
依存度が高い場合週3回の訪問
看護を利用
379,500円

●認定は、原則として6ヵ月ごとに見直しがあります。
●認定された区分に納得ができなかった場合等は、東
 京都の介護保険審査会に不服の申立てができます。
●自立と判定される場合もあります。