トピックス 2004年 5月号


「エムケーシー経営者だより」
リスクマネジメントシリーズ(250)

(T)ペイオフ(2005年4月)まで1年
 来年4月よりペイオフが完全に解禁されます。
 銀行等が破綻したとき、元本1,000万円と、その利息までが保証されます。既に2002年4月には、定期預金や貯蓄預金は対象になっています。そのため安全保護される普通預金へ、資金を移動させました。来年は下記のように、当座預金だけが保護されますので、当座預金を作っていない企業や個人は、どのように資金を移動させるかが問題です。都市銀行等で安全な金融機関はどこだと言っても、株価が上昇してきていると言っても、まだ不良債権の相当額が解決されないままになっているのが現実です。その保全のため、金融機関に、機動的に公的資金を注入できるように、「金融機能強化特別措置法」が作られ、公的資金枠は2兆円を限度として認められ、その法律の有効期限は2008年3月未までとなっています。

(U)資金移動への対策
@ 一つの方法として、年に4回発行される「個人口座」へ移動させるのも一案です。決し
  て安全とは言えませんが、日本が破綻しない限り安全だと思います。
  それは、元本は1年以上保持すれば保証されていますし、定期預金の利息よりも良く、
  年0.055%の利息付き10年満期で、途中売却でも国が額面全額で買い取ってくれます。
A 不動産投信(ETF)も多少リスクはありますが、現在まで見ていますと、これに資金
  移動させる手として保全のために有利な策です。
■表1 ペイオフ解禁までの流れ
1995年 6月
ペイオフを5年間凍結することを決定
1999年12月
ペイオフ凍結解除を02年4月に延期
2002年 4月
定期性預金を対象にベイオフ一部解禁
10月
ペイオフ全面解禁を05年4月に延期(普通・当座・別段預金は全額保護)
2005年 4月
全面解禁(決済用預金は全額保護)

■表2 ペイオフ全面解禁でこうなる

〜2005年3月末
2005年4月〜
当座預金・別段預金
全額保護
普通預金
全額保護
金利なし:全額保護
金利あり:元本1,000万円+利息
定期預金など
元本1,000万円+利息

(出所)金融庁、預金保険機構などの資料を基に編集部作成