トピックス 2月号


「エムケーシー経営者だより」
リスクマネジメントシリーズ(187)
「1999年は、今まで経験した事もない新しい経済社会に変化すると予想します。」

1.人事の改革
     世紀末に入り、昨年は予想もしなかった大企業の倒産、長銀、日債銀、拓銀の破綻がありました。
     今年も、3月以後になるとこの現象はまだつづくと予想されます。しかし、日本列島総不況の中でも新規の技術開発、新規の産業創出している企業は、順調に成績を上げています。考えて見ますと、従来税制に温存されていた大企業が危機に入っていると考えられます。例えば、金融、保険、建設、不動産、流通、製造業の大型の会社です。その大企業がリストラに入り、雇用不安、大失業時代に入っており、中小企業では逆に人手不足が生じている企業も有るのですから、一率に世の中が統一された時代は過ぎ去り、「みんな違う時代」に入っているのです。従来は金太郎飴と評されるように、「社内だけに通用する人材」に育てられて、充分終身雇用制度で一生幸福に過すことが出来ましたが、人材の面でも各人がそれぞれ違うと同様、独創的な個性を持った人材でなければ企業の発展は考えられない時代に入っています。
     少子高齢化が益々急進し、中高年齢層の失業者は増加し、若い人材は少くなるばかりです。その時代に変った逸材を求めることは、至難のわざでは無いと思います。企業経営者が個性を発揮出来る人材に成れるかどうかが、企業の発展の鍵になると思います。ホンダ技研の故本田宗一郎氏が、採用面接の時に必ず出席し、「個性を持った、変った人間を採用しろ」と、常に言っていた理由がわかります。自動車業界でホンダは常識を超えた自動車を常に開発し、業界の先駆者になっています。これも、皆本田宗一郎氏のその時の苦労が企業に残りその影響が大で有ると考えられます。
     このように、人材の面でも大きく発想の転換が必要です。ロボット的な人間では通用しません。本職派の人間になる事が大事です。
     一億総中流時代の平和な時代は過去のものとなりつつ有ります。21世紀を目前にし、もう一つは、通貨改革が近いうちに発表されるのではないか?と予想します。

2.通貨改革
     日本の国家予算が81兆円で、そのうち37%が国債依存しなければならない。
     このような現象は、今までになかったことです。少子化が加速する時代に、この国債を償還する時に、果して償還の可能性の有無を考えますと、このままの状態では不可能で有ると判断せざるを得ません。そこで解決策は通貨改革です。100分の1のデノミと合せて、新円の発行・実施が、数年のうちに発表されるのではと予想します。
     減税しても消費の方にまわらず、大部分がタンス預金に流れ、金利が低いため銀行に預けるのでなく、家庭内金庫に入っているのが現状で、金庫が良く売れているそうです。その旧円を市場に出させるには、新円には金利を付け、旧円にはマイナス金利となっていれば、新円に切り換えざるを得なくなります。欧州の通貨も今年の1月1日よりユーロに、切り換えられています。新円切換により一番困るのは年金生活者等です。その人達のため特別な救済策を講じなければなりません。株式や不動産の資産価格が上昇し、銀行等が持つ不良債権が解決し、国債の償還も将来若者に負担させなくとも解決可能性が、有ると考えています。
 上記のように、過去にとらわれない新しい経済社会のためには、それに適した制度が生じ、歴史的転換が近づいていると予想しています。