トピックス 7月号


「エムケーシー経営者だより」
リスクマネジメントシリーズ(192)
ぺイオフの恐怖

 預金のペイオフが平成13年4月より施行されることになり、銀行が倒産した場合1千万円までは保険にて付保されていますが、それ以上の金額は戻ってこない、という金融制度が実施されるため、銀行の選別が始まっています。経営内容の悪い銀行から預金が引出され、自己資本比率が益々悪化しています。銀行一行毎に一千万円まで安全であるから分散して置けば安心だと思っている経営者が多いと思います。しかし、下記事項を考えますと、益々ペイオフの恐ろしさが有りますので、慎重に銀行を選ぷ事の重要さが理解出来るはずです。
 @中小企業の預金は、回逮不能
 中小企業の場合、銀行からの借入が預金よりはるかに多くなっているのが実態です。そのため、危ないからと言って、預金分散しようと思い払戻しを行えば、銀行の方から逆に借入金の返済を迫って来ますので、借入している金融機関から逃げられなくなっています。その結果、銀行と共倒れの現象も生しる可能性が有ります。
 Aペイオフの実施で、ATM(現金自動預払機)の凍結と運転資金の決済不能。
 ATMのストップにより引出も一勢に不能になります。企業の運転資金の決済も一切不能になり、その銀行と取引している企業は大混乱になると予想されます。まだ一年以上あるからと安心している時ではなく、その危険は迫っています。
 そのため、ペイオフの実施を延期するよう銀行協会から働きかけが有るようですが、国際的信用、銀行の自己改革を先送りするだけだとの事で、反対されています。
 他の銀行と較べ高い利率の金利で預金を集めている金融機関などとは、取引は廃止すべきです。
 公共自治体が、従来指定していた金融機関も、ペイオフの解禁のため脅かされています。当然地方自治体から金融機関が外される事は、その銀行の信用失墜という事になるのですから、大変な事なのです。
 B生保会社のペイオフは、既に始っています。
 日産生命の破綻により、あおば生命が保険金救済のために作られましたが、契約者の保険金は皆カットされています。この一社の破綻だけで預金保険が全額消失されてしまっているのですから、銀行より保険会社を選別する目を厳しくする必要があります。ソルベンシーマージン比率の高い保険会社を選ぶべきです。当事務所が、代理店契約しています大同生命は、日本の生保会社中、最高のソルベンシーマージン比率です。ペイオフと自己責任原則に基く社会に変化していますので、情報を出来るだけ集め、選別した金融機関と取引する事が重要です。