トピックス 11月号


「エムケーシー経営者だより」
リスクマネジメントシリーズ(196)

1.銀行の大合併は、中小企業経営にも大きく影響する
 興銀、第一勧銀、富士銀行の3行の大合併は、人員や店舗の削減は当然ですが、その結果産業界の大改革が行われるということです。各行傘下の大企業の合併、子会社の整理は、国際会計基準の導入により連結決算が義務付けられたので加速されています。ゼネコン、商社、流通、鉄鋼、化学の各業界に再編成されると思います。
 ゼネコン業界だけでも、各銀行の保有している不良債権を放棄してもまだ有利子負債は約8兆4910億円も有ると、上場ゼネコン51社の合計額が発表されています。各銀行は収益性を高めるため、不良採算企業を救済するのでなく、3行は持株会社の新設と同時に切捨られると予測されます。
 その結果、切捨られるゼネコンの系列で有る中小企業は全然仕事が無くなり、失業状態になります。この現象が商社関連、流通関連の中小企業に影響してくることは間違い有りません。現在でも銀行の数、建設会社、商社の数が多過ぎると言われています。これからは益々合併や企業のリストリラが有るものと推測します。

2.各行の抱えている問題企業
富士銀行
大成建設、日産自動車、ダイエー、丸紅、NKK
第一勧銀
佐藤工業、ハザマ、伊藤忠商事、兼松、いすず自動車、ジャスコ、西友、長崎屋、川崎製鉄
日本興業銀行
青木建設、そごう、コスモ石油、ジャパンエナジー、電気化学工業、東ソー、新日鉄
 以上のように、3行だけでも大企業の系列が有り、相当額の有利子負債を抱えています。他の銀行に於いても有名企業の不良債権が有るのですから、日本経済の本格的回復はまだまだ時間がかかりそうです。別表に会社四季報(1999年4集秋〉より有利子負債の額を銀行別、企業別に抜粋しました。御参考にして下さい。

別表            有利子負債額    (1999年4集秋より)
企 業 名
日本興銀
富士銀行
第一勧銀
合  計
佐藤工業
 
 
2,934億円
2,934億円
ハ ザ マ
 
 
3,404
3,404
大成建設
 
6,493億円
 
6,493
青木建設
2,754億円
 
 
2,754
日産自動車
 
1兆4,379
 
1兆4,379
いすず自動車
 
 
3,614
3,614
伊藤忠商事
 
 
2兆5,006
2兆5,006
兼 松
 
 
5,940
5,940
丸 紅
 
3,060
 
3,060
ダイエー
 
6,557
 
6,557
ジャスコ
 
 
1,333
1,333
長崎屋
 
 
l,790
1,790
西 友
 
 
3,104
3,104
そ ご う
2,813
 
 
2,813
新日本製鉄
 
 
 
 
N K K
 
1兆0,940
 
1兆0,940
川崎製鉄
 
 
9,196
9,196
コスモ石油
5,985
 
 
5,985
Jエナジー
6,036
 
 
6,036
東 ソ ー
2,741
 
 
2,741
電気化学工業
 
 
1,653
1,653
 
2兆0,329億円
4兆1,429億円
5兆7,974億円
11兆9,732億円